さまざまな考え方がある世界

価値観の間に漂いやすい看護師の話。

看護師と患者の価値観について

看護師の仕事で一番怖いことは、医療ミスや医療事故だといえるでしょう。ほんの少しの間違いが患者の失命や後遺症に繋がる可能性もあり、医療訴訟や賠償問題だって起こり得るのです。そのため、医療機関ではミスがないように、徹底的に予防しています。例えば一番多いといわれてる投薬ミスを防ぐために、準備の段階で二人以上でダブルチェック、その後患者に投薬前に患者と共にチェックと一度の投薬で二回以上の確認を行っているのです。
しかし、そうはいっても看護師も人間なのでうっかりしてしまう可能性はあります。逆に患者が勘違いで薬を間違えることもあるので、日頃から患者とコミュニケーションをとって何でも話し合える状態にしておくことが大切なのです。要は患者との信頼関係を作るということで、看護師は患者に挨拶や会話を積極的に行っています。そして何より大切にしているのが、患者との価値観にずれがないようにすることです。
日頃医療機関で働く人は、病気が重い患者を大勢見ています。よって、意思や看護師にとって少しの怪我や病気は軽く見えがちですが、患者にとっては微熱でもかすり傷でも辛いという気持ちがあるから病院にきているのです。そんなときに後遺症はないから大丈夫、気のせいだなど患者の病状を軽く見るのではなく、大変ですねと患者の価値観に共感することが患者との信頼に繋がります。そうすることによって患者は何でも相談できるようになるので、家での薬間違いや薬の服用方法などの変化を素早く察知することができるのです。