さまざまな考え方がある世界

価値観の間に漂いやすい看護師の話。

医療の現場を守る看護師

看護師の価値観にまつわる具体的な例としては、どのような気持ちで毎日の仕事に臨んでいるかなどによって異なってくるといえるのではないでしょうか。看護師は医師とともに、医療の現場を守り抜こうとする強い覚悟と責任感が必要なことはいうまでもありません。むろん、気持ちだけでは務まらないのも事実です。しっかりとした国家資格を持つことはもとより、医療の現場で働くためのスキルやノウハウも持ち合わせていることが求められます。
人の命に寄り添う医療機関では、一瞬の気のゆるみや過信、慢心などが取り返しのつかない事態を引き起こします。医療ミスや医療事故を起こすことは決して許されません。いわゆるマンネリ化があってはならない現場といえるでしょう。通常の事務仕事などをする会社には許されるミスや失敗はあるかもしれませんが、看護師を取り巻く環境にはそういったものはありません。そういう意味では、常に高い使命感と緊張感を持つことが必要となります。
考え方にもよりますが、これほどまでもやりがいのある職種に就けたことに価値観を持つことが重要なのかもしれません。当然、あまりの忙しさやプレッシャーにより、精神的に追い込まれてしまう看護師も多いとされています。退職や休職に追い込まれる人が多いのも事実であり、診療機関も頭の痛い問題として取り上げています。最近では、カウンセリング窓口を設けるなどして、日々の仕事における悩みや心配事の相談に乗る態勢を整える動きも見られるようです。