さまざまな考え方がある世界

価値観の間に漂いやすい看護師の話。

医師と看護師で異なる価値観

臨床現場では特に、医師と看護師が論争をしている場面も多いことでしょう。日常的に意見が割れてしまう例として、患者の治療方針や業務に関すること、患者や家族との関わり方などが挙げられます。また、職場の人間関係について話が噛み合わなかったりすることもあるようです。
具体的な内容として、医師の判断で延命処置をしないと患者家族に伝えたことを知った看護師が倫理的な問題を挙げて医師に意見をし口論へと発展した、というケースがあります。また、医師の指示待ちで予定通りに治療を行えないもどかしさを看護師が抱えるケースも多いようです。その他に、医師の性格上の問題もありますが、手術に集中しているときに些細な看護師の言動が気に障って衝突するケースも見られます。
医師も看護師も一人の人間です。意見が完全に一致することは稀であり、さまざまな考えを出し合うことでよりよい方向へと進むこともあります。何よりもまずはコミュニケーションを取り合うことが重要です。患者を支えることに注力しているのはどちらも同じはずなので、チーム医療を意識してお互いに歩み寄り、目の前の業務に全力で取り組むことが大切といえます。